若い人でも「終活」は意識しておいた方が良いと思う話【逆算で生きる】
世間では終活や婚活など何かの活動に対して何かしらの造語をよく作りたがる傾向にありますよね。
就職活動や活動などは代表的で有名ですが最近知名度を上げている活動のひとつとして「終活」というものをよく耳にするようになりました。
終活とは人生の終わりに向けて生きているうちに資産や墓のことなどを決める作業であり、近年死後のトラブルやQOLが見直されるようになったことからも注目されるようになりました。
終活ですること
人生の終わりで向けて行うことといっても様々な種類のやるべきことがあって、具体的なものを上げると以下にまとめられます。
人生を振り返る
終活ではエンディングノートというものを作成するのが基本的で、そこに自分の人生などについて記していきます。
エンディングノートの書き方は人によってさまざまで、たとえば自分の生まれた故郷の話や学生時代・社会人時代、家族の話などが書かれます。
書かれること
- ・人生の振り返り
- ・伝えたいこと
- ・遺産の話 など
普段口数が少ない人とか、意図しない態度をとってしまう人などはこれを利用して本当の気持ちを伝えることもできますね。
このようにノートに書いて目に見えるような形にすることによって自分の人生を振り返る良い機会にもなるし、後で読み返して振り返ることもできます。
ほかにもこれを遺書代わりとして、資産や葬儀のことなどについても記載することが多いそうです。
昔は遺書などを残すのが一般的でしたが今後はこのようなエンディングノートを活用する形も増えていきそうですね。
自分の資産について決める
自分の資産を死後どうするかというのは終活においても非常に重要なことで、これをきっかけにした相続トラブルなどもよく耳にします。
遺産の種類
- ・金銭
- ・不動産
- ・株 など
遺書など死後において自分の意志を証明するものがないと適正な振り分けができなかったり、口座を凍結されて使えなくなるというったケースもあるようです。
なので自分の資産は死後にどう振り分けるのか、何に対して使ってほしいのかなど明確な意思表示を行う必要があります。
決めておくべきこと
- ・誰に配分するのか
- ・配分の比率
- ・資産の用途 など
基本的に資産には口座の資金や、不動産、株など様々にあり、それぞれ手続きなども面倒くさいのでそこらへんの説明などもしておくとよいと思います。
また最近では株や不動産だけでなく、自分のパソコンなどデジタル遺産とよばれているものもあり、詳しくは後に説明します。
自分の葬儀について決める
葬儀の種類にも様々な種類があり、宗教などによってもそのスタイルなどは大きく変わってきます。
葬儀の種類
- ・火葬
- ・散骨
- ・埋葬 など
日本では一般的に仏教のスタイルをとることが多いので火葬がメインだと思いますが、人によっては海に散骨などする人もいます。
また人生の終盤で聖書と出会いキリスト教に改宗したなんて話もよく聞きます。そうなってくると葬儀のスタイルも変える必要がありますよね。
そのような改宗の旨などを伝えていないと、自分の希望しない葬儀方法などが取られてしまうこともあるので明確に意思を表示しておっく必要があります。
葬儀の後は墓の話で、最近では墓にも普通のタイプのものからエレベーター式で運ばれるハイテク式などが様々な形態があり、それによって費用なども変わっていきます。
墓のタイプ
- ・建立タイプ
- ・ハイテクタイプ
- ・デザイン墓石 など
個人的にはキャラクターの墓石が気になっていて、こういうタイプにすれば怖いイメージもなく子供たちも積極的に墓参りしてくれそうだな~と思っています(笑)
若いうちに準備が必要な理由
終活は一般的に70歳以降の高齢者をメインとした活動であり、若い人には特に縁がない活動といえます。
実際に若いと振り分ける資産もそこまでないし、墓を買うにも早すぎるので必要性もまったく感じないと思うかもしれません。
しかし若いうちから終活はしなくとも、意識しておくと今後においてもメリットがあるのではないかと思っています。
元気だから
終活は一般的に高齢者が行うものですが、高齢になると体力がなくなったり先の恐怖から無気力になってしまうこともあります。
高齢のデメリット
- ・体力がない
- ・気力が起きない
- ・病気で体が動かない など
そのような状態だと気合を入れて活動を行うことも難しいですし、内容としても不備が多いものになってしまう可能性があります。
若いうちだと体力的にも精神的にも元気であるので、そのような状態で大まかな考えなどをまとめておくと終活に励むときも作業がスムーズになると思います
また片付けなども遺族にとっては結構大変なので日ごろから身の回りはスッキリさせて片付けておくというのも終活面以外でも大事だと思います。
いつ死ぬかわからないから
人間は若いからと言って必ず死なないとは限りません。
最近では高齢者による暴走事故や無差別の放火などで若い人でも被害に巻き込まれるという悲しいニュースもよく耳にします。
これらは決して他人事ではなく自分たちもそれに巻き込まれる可能性はゼロではなく、病気のリスクだってあります。
若い人の死亡リスク
- ・病気
- ・事件
- ・事故 など
そんななかで実際に死んでしまったら自分の意図しない形ですべてが終わってしまうことになってしまいますよね。
流石にエンディングノートを書くのは大げさだと思いますが、普段から自分の伝えたいことをちゃんと伝えるとか、やりたいことを積極的にやるなど日常的に有意義なことをすることを心がけるとよいでしょう。
生き方の指標になる
若いうちは死からも遠く感じるので普段から今までの人生を振り返ったり、死について考える機会なども少ないと思います。
しかし若いうちから死などと向き合ってみて自分の死生観をしっかりと持つことが
人生を有意義に生きるためにも大切です。
たとえば自分の最期の瞬間を想像してみて、今の暮らしをしていたらどんな最期をむかえるでしょうか?
幸せなイメージが浮かんだ方はそのままの人生を生きるべきだし、苦しんでいたり後悔していそうだったら今までの生活習慣などを改めるなどが必要です。
改めるべき例
- ・暴飲暴食
- ・喫煙
- ・過労 など
後で振り返って後悔しない人生を歩むためにも普段から死について考え、有限な時間の中でどう生きていくか考えることは生きる上でも重要な指標になります。
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デジタル遺産について
資産といえば一般的には株や不動産などを指すのが普通でしたが最近ではITの普及からデジタル資産と呼ばれるタイプの資産も増えてきていて、今後はかなり存在感が増してくると思います。
デジタル資産とはパソコンやスマホなどのIT機器やサービスのアカウントなどのことを指します。たとえば今ぼくが書いているブログなんかもこれにあたりますね。
一般的にアナログで分かりやすい資産と違って、デジタル資産はパスワードがないとアクセスできなかったりするので取り扱いなども注意が必要になってきます。
自分のパソコン・スマホ
今の若い人ならほぼ自分のパソコンやスマホを持っているのが当たり前の時代になってきていますよね。
人の中にはパソコンやスマホの中に他人に見られたくない・共有したくない情報などもあると思います。
死んでしまったからと言って勝手に自分のスマホなどを見られるのはぼくでも普通に抵抗があります。
なので事前に自分のスマホなどは死後は開かずに壊してほしいなど明確な意思表示も必要になってくると思います。
また逆にパソコンを開いて手続きをしてほしいなどの場合は知り合いにパスワードなどを伝えて手続きなど代行してもらうというケースもあります。
自分のアカウント
いまやTwitterやFacebookなどSNSのアカウントを持っている人は多いと思います。
そのアカウントの処理も死後どうするかということをあらかじめ決めておくのが大事で、死後もそのアカウントを残したいのか否かなどもハッキリさせておく必要があります。
Twitterなどでは発信しやすいというメリットもあるのでTwitter経由で親族が故人のアカウントで訃報を発信するのもよく見かけます。
またSNSだけではなくYouTubeなどのサービスを使う際にもアカウントが必要で、それの処理も決めておく必要があります。
特に見るだけのユーザではなく自分からコンテンツを発信しているユーザーは死後もそれが残るのでどうしたいかなどを決めておく必要があります。
サービスによっては死後にアカウントを自動的に削除する機能なども備え付けられていてデジタル資産への配慮も企業側が注目しつつあります。
仮想通貨など
最近ではパソコンやスマホ一つあれば為替や株などの取り引きができるようになり、実際に人を介さない取引が可能になりました。
口座作成自体もサイト上で行えてしまうので、証券会社とのめんどくさいプロセスも省略できるようになりました。
このように誰しも簡単にオンラインで取引できるようになったのは良いことなのですが、問題なのは死後の問題です。
パソコン上で完結している場合は不透明な部分もおいので、説明がないと残された人の死産の割り当てなどに手間がかかります。
なので使用している証券会社や資産状況などはたまに親族などに報告しておくと万が一に余計な面倒ごとが少なくて済みます。
必要な情報
- ・証券会社の情報
- ・運用している金融商品の情報
- ・アカウントのパスワードなど
まとめ
最近では高齢者を中心に終活という活動が流行っていますが、これは若者にも決して関係がないわけではないと思います。
寿命が長寿化しているという良いニュースもも耳にする一方、若い人も巻き込まれる悲しいニュースもよく聞くようになりました。
若いうちでも死について考えたり人生を振り返ることは今後の人生においても重要で、実際に終活を行う時期であってもスムーズに行うことができると思います。