日本の年金システムが破綻しそうだけど、これから若い世代はどうしらいいかを考える
さいきん金融庁が発表した資料の中に記載されているとある内容が話題になりTwitterなど拡散されるという事態が起きました。その内容をざっくり書くと
「日本の少子化が加速していて、それによって年金の財源が少なくなっていって将来の高齢者は年金だけでは一般水準の生活を送れなくなる。なのでこれからの時代は自分たちの力でなんとかする必要がある。」
というもので、単純いいってしまえばこのままの状態で年金だけで暮らしていくのはもう無理ゲーという話です。
実際にこれを見た若い人たちの反応の中には「年金って払う意味あるの?」とか「年金はオワコン」といった声も多く見られます。
年金あれこれ
そもそも国民年金とは20歳以上の日本に在籍する者は全員加入して、支払わなくてはならないもの(義務)になっています。
システムとしては簡単で経済力のある若いうちにお金を納付して働けなくなった老後に給付されるというものになっています。
国民年金は強制力が強く滞納などを行えば資産の差し押さえなどが行われ、任意ではないので払わないという選択肢はありません。
しかし中にはさまざまな都合で払わないという選択をしている人もいてその数は全体の3割程度でこれからも増え続けていくと予想されます。
最近の年金トレンド
- ・納付者の金額は上がっていく
- ・受給者の金額は下がっていく
- ・納付者の上限年齢が引き上げられる(65歳⇒70歳)
これを見てどう思うかはさまざまですが、ここ最近の傾向として支払う側の納付金額が上がっていて受け取る側の給付金額が下がっているという点があげられます。
これは少子高齢化が主な原因で、高齢者が必要な年金の額を下の世代だけでは支えきれないからです。
このような状況が続いていくといつかめちゃくちゃ支払ったのに年金が全然もらえないという事態に陥る可能性があり、実際に金融庁がこのようなことを示唆する内容の文章を公開しました。
こんな発表までされているのに義務だからという理由で、いつかシステムがダウンするまで払い続けなければならないのか・・・というモヤモヤした気分になります。
どんどん納付額が上がったりして負担も大きくなっているのに貯蓄もしろって・・・無理やんヽ(`Д´#)ノ
そんなやばい状況の渦中似る僕たちですが将来年金というシステムは今後どうなっていくのか?若い世代はこれからどうしたらいいのか?というのを少し考えていこうと思います。
年金システムの考えられる未来
意地でも続けていく
システム自体の変更とか廃止とかの作業が難しいので、いままでのとおりの状態で人口が増えるのを頼りに意地だけで維持していく未来。
しかし傾向などを見ても少子化を対策できるような状態では現状無いのでこれからも一定数までは減少を続けていく可能性が高いです。
結果的に若い世代の負担が増え、高齢者の受給もすずめの涙程度でで誰も得しないシステムになる。これだけは避けたい、てか流石にないよね?
システム自体を廃止する
少子化の影響で給付が必要な財源を下の世代が十分に確保できなくなったので、年金システム自体を廃止する未来。
現状のままが続けばありえなくない未来だが、今まで払ってきた金額が戻ってこない可能性などさまざまな問題があるのでその部分をどう補填するのかというのが非常に難しい問題になってきます。
任意性になる
いままで半強制的に加入され、納付してきた年金システムがこれからは欲しい人だけ限定の任意性になる未来。
西洋のような自己責任論の風潮が高まれば、このような形態に切り替わる可能性も考えられます。
管理自体もしたい人だけなら管理しやすくなるのかな?でもこれもいままでの納付者とどう折り合いをつけるかが問題。
新しいシステムに変わる
システムを廃止したりすると世論からの相当な批判などが現れるので現実的に完全に廃止するのは難しいと思う。なので現行の年金システムに変わる新しい社会保障システムでそれを補う未来。
実際に最近ではベーシックインカムという老若男女問わず一定の金額が支給されるというシステムがあり、現段階での施行は難しいかもしれないがイタリアや北欧など一部の国では既に導入実験が始まっています。
ベーシックインカムが実現することによって年金問題だけでなく生活保護における問題なども緩和できるかもしれないと一部では期待もされています。
現実的にはこの未来がいちばん有力なような気がする。てかそうであってほしい。
これからは自己防衛の時代
現在の日本では年金システムだけでなく終身雇用など従来では可能だったものが維持できなくなっていて、もはや国が人を守ってくれるような時代ではなくなっていっています。
なので金融庁の発表の文にもありましたが、これからの時代は自分で自分自身を守っていく(自助)という意識を強く持っていく必要がありそうです。
数年前の街頭インタビューに出演したおじさん「自己防衛おじさん」が話題になり、顔芸に注意が行きがちですが、彼の言葉自体もかなり注目すべきものがあります。
要約すると
- ・年金を当てにしてはいけない(お金がほしいなら)
- ・投資や海外移住など自分から動く方法はいくらでもある
- ・国を当てにするから文句がでてくる
という内容で、いま考えてみてもかなり的を射ていたのではないのかなと思います。てかこのおじさん実は占い師だそうで、占いってスピリチュアルなイメージがありましたが結構現実的なことも考えているんですね・・・
話はそれましたがつまりこれからは今までのような国が守ってくれる時代ではないので、老後に金銭で困らないように投資や副業など自己防衛をしていく必要があります。
年金なんてもらえたらラッキーという気持ち。(もちろんもらえるに越したことはないんだけど!)
まとめ
昔から言われていたことですが、少子化などの問題が重なり年金システムを維持するのが難しく、最近の金融庁の発表からもその現実性が増してきました。
一応義務だからという理由で払っているぼくたちですが、若い世代はおじいさんおばあさんになってから年金が満足にもらえるなんて考えている人はもうほとんどいないのではないでしょうか?
なので年金は払わないほうが得なのではないのか?という声もあり、実際に未納者なども増えていますが個人的には未納はしないほうがいいと思います。
近いうちはまだ続いていくということと、未納により差し押さえなどがある可能性や新しいシステムに移行したとしてその恩恵を受けられない可能性があるなどさまざまなリスクがあるためです。
これからどうなっていくかはあまりよい期待はできないですが、なるべく皆が報われるようなシステムが実現していってくれたら良いなと願っています。
またこれらのシステムに頼らなくても大丈夫なような自己防衛というスタンスが今後重要になってくるのではないかと思われます。