プログラミングをするなら知っておきたいIDEと用途別の種類を紹介してみる
もちろんプログラミングをする上で必要なツールがいくつかあります。たとえば
- ・エディタ・・・実際にコードを打ち込むテキストエディタ
- ・コンパイラ・・・コードを機械が理解できるコードに変換
- ・デバッガ・・・バグを発見・修正してくれるもの など
それらは本格的にプログラミングを行う際に最低限必要なものになっていますしかしそれらの種類はさまざまあり、どれを選んだら以下を決めるのにまず大きな時間がかかってしまいます。
そんなときに注目するのが今回紹介するIDEです。
IDEとは日本語にすると「統合開発環境」のことで、先ほど挙げたようなエディタ・コンパイラ・デバッガなどプログラミングに必要なツールが全部一まとめになったもののことを指します。
IDEの種類
企業などで行う開発にはまずこのIDEが環境として導入されており、IDEといっても種類がいくつかあり、それぞれの特徴も異なっています。
もちろんプログラミング言語によっても用いるIDEは換わってくるので、それらを踏まえて今回は統合開発環境の種類や特徴などを簡単に紹介したいと思います。
Vusual Studio系
マイクロソフトからリリースされている統合開発環境で、Windowsをメインで使用している人はまずこのVisual Studioを使うのがほとんどだと思います。
対応している言語も多く、言語名の前に「Visual」という単語が着くのが特徴的です。
対応している言語
- ・HTML/CSS
- ・JavaScript
- ・TypeScript
- ・C++
- ・C#
- ・F#
- ・Python
- ・Node.js
などVisual Studioだけでかなりの言語をサポートしているので便利です。またコミュニティも盛んで、実際にプログラミングで用いる際に役立つプラグインなども充実しているのでなかなか使いやすいIDEだと思います。
基本的に利用するのは無料ですが、商用で使う場合などは有料になっていきます。
Eclipse系
これはIBMがリリースしている統合開発環境で、優良なものも多いIDEの中でもオープンソースとなっているので誰でも無料で高機能な統合開発環境を使用することができます。
もともとはJavaのために作られたIDEでしたが現在ではさまざまなパッケージが用意され数多くの言語に対応しています。
対応している言語
- ・JavaScript
- ・PHP
- ・C++
- ・C#
- ・D
- ・Python
- ・Ruby
- ・COBOL
などほかにもさまざまな言語をカバーしていてほかの言語と比べてもかなり高いカバー率になっていると思います。
プラグインも豊富で、高機能で無料で使えるということもあり初心者でもお勧めできます。しかし海外製品なのでインストール後は日本語化などの作業をする必要があります。
Jetbrains系
もともとは既存のIDEのプラグインなどを開発していた会社でしたが、そのノウハウを生かして、現在ではさまざまなプログラミング言語に適したIDEをリリースしています。
モダンなUIで現在世界でも人気があり幅広く使われているIDEの一つです。
リリースしている製品
- ・WebStorm・・・HTMLやCSS
- ・PhpStorm・・・PHP
- ・CLion・・・C、C++
- ・Rider・・・.NET、C#
- ・RubyMine・・・Ruby
- ・PyCharm・・・Python
- ・GoLand・・・Go
- ・AppCode・・・Swift、Objective-C
- ・DataGrip・・・SQL
など言語に応じたさまざまな製品がリリースされています。どれも高機能で扱いやすいものとなっています。
しかし基本的にこれらの製品は有料でそれなりの料金が必要であり、他の無料IDEを使って変えたくなったら使っていくとよいと思います。
また無料の試用期間もありそこで使用感などを確かめることもできます。
モバイル開発系
iOSやAndroidなどスマートフォンで扱うアプリケーションを作成する際に用いる統合開発環境です。
普通のIDEとは異なりGUIなどが優れていて視覚的な操作で開発が行えるのもひとつの特徴となっています。
Android Studio
GoogleからリリースされているAndroidアプリケーション開発用の統合開発環境です。使用する言語はJavaやKotolinで、最近では公式にサポートを始めたこともありKotlinによる開発が多く行われています。
Xcode
Appleが提供しているiOS用のアプリケーション向け統合開発環境で、基本的にApple製品(Mac、MacBook)専用でWindowsなど他のOSからでは操作することができません。Objective-CやSwiftを言語として使用していますが最近ではSwiftを用いる人が多いす。
ゲーム開発系
昔まではゲーム開発にはかなり高度な技術が必要だったり、使用するソフトも一般人では手が出せないような高価なものでしたが、現在では高機能なゲームエンジンが無料でも使えるようになりました。
Unity
パソコンで使うようなゲームのみならず、モバイルのゲームやアプリケーションまで作れてしまう高機能なツール。ゲームエンジンですが統合開発環境を内蔵していてC#などを実際に用いてコーディングを行います。これで作られたものとしてはポケモンGOが有名です。
Unreal Engine
Unityと同じようにゲームエンジンですが統合解は通環境が内蔵されていて、こちらは主にC++などをメインに使っていくのが特徴です。リアリティのあるきれいなグラフィックが特徴で、作られたゲームではFortniteなどが有名ですね。
これらの特徴として統合開発環境だけでなく、実際にゲームを動かしたり視覚的に編集できるゲームエンジンを搭載しているところでこれにより技術的にも簡単にゲームが作成できるようになりました。
まとめ
このようにひとつずつツールを集めなくてもIDEを利用することによって、プログラミングに必要なツールはすべて揃えることができます。
しかしそれぞれの統合開発環境によって使い勝手や使用などが異なるので実際に使ってみることが重要です。
またこれらのツールを利用する際にはじぶんがどんな分野のプログラミングをおこないたいのか(Web?ゲーム?モバイル?)やどんな言語を使うのかをはっきりさせてからはじめるのがよいと思います ( *• ̀ω•́ )b