学生の時間をモラトリアムだと思っている人生が詰む話【考えて動く】
学生時代はそのあとの社会人生活と比べて自由な時間も多く、「人生のモラトリアム」という表現もされることがおおいです。
モラトリアムとは本来は刑罰などの執行猶予のことを指し、大変な社会人生活の前の休息期間という意味でつかわれます。
ぼくも実際に学生時代は周囲の大人から「学生時代は人生のモラトリアムだから十分に遊んでおきなさい」という言葉をよくかけられたりしました。
モラトリアムと呼ばれる理由
自由な時間が多い
学生時代、特に大学生の時間は社会人と比べてもはるかに多くの自由な時間があります。
授業のスケジュールも自分で組むことができますし、夏季・冬季には約2か月程度の休みもあります。
なので基本的に学業以外にもサークル活動やバイト活動などの海外的な活動をするのにも余裕があります。
時間に制約がない
高校生までは決まった時間に投稿したり、社会人だったら始業時間がちゃんと決まっていたりするのでその通りに動く必要がありますが、大学生ではその必要がありません。
好きな時間に授業を組むことができるので、午前中だけ学校に行ってもいいし、午後から学校へ行っても良いんですよね。
なので世間的に浸透している時間軸の制約から解放されるので、自分の時間を好きなように使うことができます。
責任がない
社会人になって大きく変わることといえば、自分の行動や言動に対し責任が大きく伴うということです。
相手としても自分を大人として扱うわけですからそれ相応の振る舞いや行動をしなければ社会的信用を失うなどのリスクがあります。
しかし学生が基本的に責任は少なく、他の人から見てもまだ若いからという理由など責任を取らされるというケースも少ないです。
モラトリアムの危険性
確かに学生時代は社会人と比べればはるかに自由な時間がありあますが、それをモラトリアムと受け取ってしまうのは少々デメリットもある気がします。
成長しない
モラトリアム期間は自由な時間が多いがゆえに何をするか決めるのも自分自身で行動していく必要があります。
自由という響きはいいですが、自分が何をするべきかというのは答えのないものですし、つい好きなことだけをしていたくなります。
しかし考えなしに自由時間を遊んでばかりなどしていると、後で振り返った時に後悔することも多いです。
そのひとつが成長面で本来学生は勉強すべきであるのに、他のことにうつつを抜かしていると周囲の努力している人から追い抜かされてしまうことがあります。
ぼく自身も入学した当時は試験を取ったり勉強頑張るぞと生き混んでいましたが周囲の環境に流されると遊びを優先してしまうこともありました。
もちろん友人づきあいなど娯楽も重要ですが、その割合が大きくなりすぎると後で振り返った時に目に見えた成長を感じることもしにくくなります。
就活で失敗しやすい
モラトリアムという期間を言葉通りの意味でとらえていると、就職活動の面でも失敗する可能性が高くなります。
大学生活は一方で「就職のための準備期間」ともいわれることがあり、新卒採用がいまだに主流な現在の日本ではこれが正しいと思います。
なので一般的に大学生の期間は就職活動のために一年次から有利になる活動などを頑張っている人もいることも確かです。
就職に有利とされていること
- ・資格取得
- ・ボランティア
- ・リーダー経験 などい
しかしそのような時間に遊びに費やしていたり、面倒くさいことを他人に押し付けているとチャンスを逃すことになり非常にもったいないです。
結果努力しているひとと大きく差がついてしまったり、エントリーシートを書く時も濃い内容が書けなくなってしまいます。
遊び気分が抜けない
学生時代はいま振り返ってみても夢みたいだと思うぐらい現実とはかけ離れた生活をしていました。
しかしそんな幻想的な日々も永遠ではなく、四年生になったら就職活動が始まりまた現実に戻されることになります。
しかしあまりにも現実かけ離れている生活をしている場合は、いきなり元のような現実的な生活にシフトするのも難しいですよね。
なので中には現実から目を背けてしまって学生気分のままの人もいるかもしれませんが、社会人になるとそこが大きな痛手になります。
やはり遊び気分だと責任感もすくなくなってしまうので就職活動でも良い印象を与えづらかったり、働いても失敗をする確率が高くなります。
遊び気分を矯正するのは時間もかかるし、簡単ことではないので初めから現実的に過ごすという方がメリットが大きいですね。
モラトリアムの良くない過ごし方
モラトリアムを遊びなどに使いすぎたらどのようなデメリットがあるのかということを書きましたが、具体的に避けるべきことを上げてみます。
サークル活動ばかり
サークル活動といえば大学時代の活動でも代表的な活動で実際に加入している人も多いと思います。
サークルにも種類が様々あり、掛け持ちとかもできるので、そこで友好関係とかもぐっと広がっていくんですよね。
しかしそこで深入りしすぎると大学での活動よりサークルでの活動が優先してしまうということもあります。
もちろんサークル活動も重要ですがイベントなどに頻繁に参加していると自分の時間なども少なくなっています。
なので浅すぎず深すぎない程度で参加し、自分のすべきこととバランスが取れるようにしておいた方が良いでしょう。
バイトばかり
高校生からでもバイトなどはできますが、時給が低かったり時間なども限らていたりしますよね。
しかし大学生では働ける業種も増え、時間帯にも制限がないので高い時給の場所でも働くことができます。
しかしバイトに力を入れすぎても、本来重要である学業などに割く時間が少なくなってしまいます。
バイトでもそれなりに稼ぐことはできますがやはり社会人(正社員)と比べると給与にも大きな差があります。
時給換算しても大きな差があり、それだったらバイトの時間を将来の時給アップのために費やした方が効率的だといえます。
飲み会ばかり
飲み会も大学生を境目に増えてくるイベントですが、これが学生時でも社会人でもあまり意味がないものだと思います。
飲み会は交友の面でははとても良い場所ですが、慣例化してくると愚痴だったり悪口だったり飛び交うことも多く、生産的な話が少ないです。
付き合いなので断れない時もありますが、あまりに参加していると自分の貴重な時間を削るということになってしまいます。
特に飲み会ではお酒を飲むので飲みすぎると気分が悪くなったり、酔っぱらうのでその後作業などもしにくくなるので奪われる時間も多いです。
なので飲み会なども自分にとって本当に必要なものかどうかをちゃんと決めてから出席するとよいと思います。
趣味ばかり
趣味があると、学生の時間って本当に最高の時間ですよね。
ぼくもゲームが好きなので学生の期間中はゲームをたくさん買ったり、長時間夜更かししながらプレイなどもしていましたw
しかし趣味は始めると夢中になってしまうので気付いたら時間を忘れることも多く、そのあと何かをしようと思っていてもできないことがあります。
特にぼくは向上心を持ってやっていたわけでもないので後で振り返ってみても特に身についたものだったり、後に役だだったものとかもありません。
なので趣味もほどほどにすべきだし、趣味はするべきことをした後にするという順番にするとよいと思います。
人間関係を気にしすぎる
大学時代になるとサークルやバイトなど一気に人の交流関係の幅広がることがあります。
そのなかで友人ができたり、交際する人も出てくることもあるかもしれませんがそこを意識してしまうとほかのことに集中できなくなってしまいます。
自分の今すべきことより、誘いなどを優先してしまったりと誘惑も多く、他人に流された環境だとなかなか成長しづらいのも事実です。
なので人間関係をあまり重くとらえず、あくまで自分優先・自分主体というスタイルを貫いていくと良いですね。
学生時代の有意義な過ごし方
ここでは自分があれやっとけばよかったなどの公開も含めて学生時代にやっておけば得だと思うものを上げてみます。
勉強・スキルアップする
本来学生は勉強することが本分なので勉強することは当たり前なのですが、やはり遊んでしまう人が多いのも事実です。
逆に言えばみんなが遊んでいるときに集中して努力していればその後の就職活動などでも周りと大きな差をつけることができます。
特に就活などでは資格などを持っていくと有利といわれていて、職業に必要なのはもちろんのことですが、個人的にお勧めするのはこちらです。
おすすめの資格
- ・英語系(TOEIC、TOFFLEなど)
- ・IT系(FE、APなど)
- ・簿記系 など
上記で上げた資格は専門的な職業以外でも役立つことが多く、就活だけでなくその後の業務上においてもとっておくに損はないと思います。
スキルアップすることは学生の後でも重要ですし、だいたいの人は社会人になってから行う人も多いです。
なのでが学生という早い段階から行うことで回りとも差をつけられますし、自分の仕事上などでも役に立つことでしょう。
今までにしたことないことをする
とりあえず大学生活の間はいままで経験したことのないような経験をたくさんするべきだと思います。
やりたくないことはしなくてよいですが、社会人になってからはできあに事も多くなるのでそこに焦点を絞ってみるのも良いですね。
おすすめ
- ・海外旅行
- ・読書
- ・娯楽 など
いままでは娯楽をするのはよくないという方向で話を進めていきましたが、もちろん娯楽も重要で適度なバランスが重要です。
様々な経験をしておくと後での後悔もないですし、経験値もたまるので新しいアイデアの発見やケース処理などの役立ちます。
稼ぐ能力を身に着ける
個人的にお勧めしたいのは学生時代のうちにバイトなどではなく「自分の手で稼ぐ」という経験をしておくことです。
現在ではネットなどが普及したおかげでブログやYouTubeなどを使えば個人でも収益を得ることができるようになりました。
個人でできること
- ・ブログ
- ・YouTube
- ・トレード など
ぼくも学生時代は周りがパチンコや競馬をしているときにFXやブログなどを行っていました。
特に目立った成果などはないのですが、収益などもあり学生のうちにこのような経験ができたことはいまでも活かされています。
特に最近では副業解禁やフリーランスの増加など個人でも働くような流れが進んできていますよね。
なのでそれがうまくいかなかったとしても経験として役に立ち、後で副業したいときにも役立つので、自分の力で稼いでみるという経験をチャレンジしてみるのもおすすめです。
まとめ
学生時代は自由な時間が多いのでつい自分の好きなことばかりをしたくなりますがそこには罠もあります。
自由な時間が多い分、その時間に何をやるかというのが重要で、選択を間違えると周囲から差をつけられてしまったりとデメリットも多いです。
よく学生時代はモラトリアムだから遊んでおけということ簿をもらうこともあり、たしかに遊ぶことも重要ですが、学資時代はモラトリアムだと思わないほうが良いでしょう。
実際に大学生活で遊びすぎた場合はその後の就職活動や仕事でそのツケを払わされることになります。
逆に言えば学生時代から努力をしていれば社会人になってもホワイト企業に入社できたり独立できたりと結果的に自由な時間を増やすことにも唾がります。