すぐ否定的なネガティブワードから入る人の思考とその対処法
提案やプロジェクトの会議などをしているときにグループの中には「だけど~」とか「でも~」とか否定の単語から入ってくる人がいます。
実際に周りにこういうひとがいると会話の生産性や潤滑性が落ちてしまいますよね。
ぼくも昔は結構否定から入るタイプで学生時代などを過ごしてきましたが、否定から入ることによって得られたメリットは何一つありませんでした。というよりかはむしろ失ったものとかマイナスなことのほうが多い気がします。
特に社会人に入ってからいかに否定から入ることが良くないかを思い知らされ、ここを治そうと自分を振り返って改善する努力を始めました。
その際になぜ否定から入ってしまうのか?どんなデメリットがあるのか?どうやって対策したのかなどをまとめていきたいと思います。
否定から入ってしまう理由
それぞれ否定から入っててしまう人には何らカの原因があり、それは性格的なものだったり環境的なものだったりさまざまです。
なのでまず対策するためには根本的な原因は何だったのかをまず振り返る必要があります。
性格的な理由
否定からは入る人は性格的なものが起因している場合も多く特にネガティブな人や負けず嫌いな人、完璧主義な人などがこれに当てはまりやすいと思います。
当てはまりやすい人
- ・ネガティブ
- ・負けず嫌い
- ・完璧主義 など
ネガティブな人は思考がマイナス奉公で、消極的なため頭ごなしに否定から入る人が多いです。
また負けず嫌いな人はネガティブとはまた違っていて、自分の優位性を証明したいがために否定して自分の正当性を主張しようとしています。
自分はこれらに当てはまらないという人も性格的なものは無意識のうちに出てくることがあるので、意識して否定しようとしていなくても間接的に否定しようとしていると思われることもあります。
環境的な理由
環境的な要素も強く、家庭環境など周りの環境によっても否定的な性格になってしまうことがあります。
たとえば夢を語っても「そんな甘くない」とか「お前じゃ無理」とか言われ、否定され続けてきた人は性格自体も否定的になってしまいます。
そうすると自分の意見を言うことに対して否定されるのではないかという恐怖心から発言も消極的になってしまうことがあります。
経験的な理由
実際に自分がチャレンジして失敗した経験などが多い人も自分の経験と照らし合わせたりして否定から入りやすくなってしまいます。
ほかにも信頼・期待していたものに裏切られるとネガティブになりやすいという傾向もあります。
経験などがある分、ほかの要因よりは説得力があるように見えますが実際にチャレンジする分野やチームなどが異なっているので結果がどうなるかはわかりません。
否定することは成功を生み出さないのでどちらにせよ否定から入るのは意味がありませんね。
否定から始めるデメリット
ぼくも実際に環境的な要因で知らぬ間に否定しがちな性格になっていました。
はじめは自分の性格だからと受け入れていましたが生活していく中で不便なことを多く感じるようになっていきました。
生産性が落ちる
プロジェクトなど新しい何かを企画する会議などで否定から入るのは、クリエイティブな発想をすることにおいて最悪の選択です。
どんな意見にもその人なりの思想があり尊重すべきですし、無理だと思うものや関係ないと思うものから素晴らしいアイデアが生まれてくることもあります。
成功させるためにおいて失敗しないというのは重要なファクターですがそこに焦点を当てると否定することしかできなくなってしまいます。
このように否定することは簡単ですが自分の意見を言うのは難しいですよね。
話が進まない
ビジネスのシーンだけでなくプライベートの会話の中でもまず否定から入る人は話が弾まないので面白くない人と思われがちです。
なので否定から入ることはビジネスだけでなくプライベートの友好関係などにもデメリットがあるのです。
また否定し続けると相手側も何かいっても否定されると感じるようになって萎縮されたり、会話が起きなくなってしまったりして、人と人とのコミュニケーションに悪影響を及ぼします。
人が離れる
否定から入る人は始めは萎縮されたり倦厭されたりして、最終的には嫌われて周りから人がいなくなってしまうこともあります。
理由としては話しても楽しくないし、否定しても有効なアイデアを出してくれるわけではないからです。
プライベートの友好関係でもダメージが大きいですが、特に会社でそのようなイメージがついてしまうと同僚や上司からのイメージが悪くなって会社での居心地や、出世・給与面などにも影響を与える可能性があるので要注意です。
否定から入る性格の対策
否定から入ってしまうのは性格的なものだったり、身体に染み付いてしまっているものだったりするので治すのは難しいかもしれませんが、意識して努力することによって改善することが可能です。
ぼくも根本的には変わっていないのかもしれませんが少なくとも会話中にネガティブな発言などをすることはなくなり、話の弾みなども良くなってきたように実感じています。
言葉にはしない
たとえ心ではそれが無理とか不可能とか思っていても口にはまず出さないようして、話を振られても否定だけはしないでお茶を濁すようにしましょう。それだけでも話の流れは阻害されなくなります。
しかし議論をしているときはどうしても否定することが必要な場面などもあることがあります。
そのような時は否定だけで終わらせないで、難しい部分をどうすればよくできるかなどを考えて代替案などを出せるようにしましょう。
情報をしっかり分析する
否定をするときは今までの経験や性格から無意識に行っている場合も多々あります。
実際良く考えればできる可能性があるかもしれないのに、考えもしないでいつもの反射的に否定したりしてしまいます。
そんなときは否定から入る前にまず話の筋を理解してしっかり情報を分析する癖をつけるようにしましょう。
しっかり情報が客観的に見えてくる用によって否定だけではなく別のアプローチをすることができるはずです。
肯定することを意識
否定から入ることは本当に良くないのでまずは肯定する・肯定するという意識を一番上に持っていきましょう。
否定から入っている状態だとすべての上がマイナスイメージに見えてしまいます。
しかしプラス思考で見えてくることによってバイアスを排除して、本当にマイナスなことだけが見てくると思います。
心理的なテクニックにイエスバット法(Yes/But)というものがあり話を否定するときはまず肯定するところ肯定してから始めると納得を得られやすいという研究もあります。
なので頭ごなしに否定するのではなくこのような心理的テクニックを使うのも手かもしれません。
否定してくる人への対策
自分が無事に否定する性格から解放されたとしても次に更なる試練があります。
それは以前の自分と同じような否定から入る人が身近にいた場合どのように対処するかということです。
類は友を呼ぶという言葉があるように否定的な性格の人の周りには同じく否定的な性格の人が集まてしまって、自分が改善できても話が合わなくなったり自分もまた否定的な性格にリバウンドしてしまうこともあります。
ルールを決める
特にプロジェクトの会議などを行う際には否定的なワードを排除できるように明確なルールを決めておくことによって否定的なワードを会議から除外することができます。
欧米を中心に日本でも有名な発想テクニックのひとつにブレインストーミング法というものがあります。
これはどんな些細なアイデアでも積極的に話を広げて、否定的なワードを禁止するというものです。
ブレインストーミングのルール
- ・質より量
- ・関係なくてもOK
- ・否定は禁止
- ・結論を出さない
- ・意見に便乗
ブレインストーミングには会議などにもおいて有用なことが示されていて、このように明確なルールを決めておくことにおいて話の生産的な部分もかなり良くなっていくと思います。
理由・対処法を聞く
否定から入る人の中には性格的要因から来ている人もいるので話の脈を理解しないで頭ごなしに否定してくる人もいます。
このような人はだいたい否定だけで新たな大体何を出してくれることは少ないです。
なので否定的な意見が出た場合はその人から話を広げることができるようにアプローチしてみましょう。
なぜそうおもったのか?どう改善すれば良いか?など積極的に問いかけることで話が途切れずより進展させることもできます。
否定対策を徹底する
否定的な意見が出てくる場合には自分が発言した内容やプレゼンテーションの資料が不完全であることが原因である場合があります。不完全な箇所があるとそれについて否定してくる人もいます。
そんなときは否定の隙を与えないように資料の質などを高めることなどを行うことによってこれらを回避できます。
またあらかじめ否定的な意見を想定してそれにたいする反論しておく用意なども効果的ですね。
まとめ
否定的な意見から入ることはビジネス・プライベートにおいてもメリットは無く、デメリットしかありません。
特に日本人(自分含め)は、出る杭は打ちやすい習性があるので文化的にも否定的な人が多いのかもしれません。
否定的な性格は環境によって発祥することがあり、親から否定され続けたことが原因になる場合もあり、その親も同じように否定されたことが原因であることも考えられます。
そのような負のスパイラルを断ち切るためにも自分の代から変えられるように努力しましょう。
否定的な性格は上に書いたようなアプローチで改善することは可能です。
性格的なものはなかなか難しいかもしれませんが、意識して努力することによって自分にも恩恵があるので肯定的な自分になれるようにしましょう( •⌄• )◞