ネットやメディアのデマや嘘の情報を見抜く方法【訴訟リスクあり】
ネット上のユーザーはSNSなどの普及によりかなりネット人口が増えてきたと感じています。
以前まではネットのコミュニティといえば2ちゃんねるやmixiなどが主流でしたが最近ではTwitterやFacebookなども台頭してネットユーザーもかなり増えました。
人気のSNS
- ・Instagram など
このようなコミュニティができたおかげで情報発信や有益な情報交換等が可能になった分、デメリットも見えてくるようになりました。
ネットはデマも多い
ネット上では有益な情報もたくさんあり、Googleの検索で調べればたいていのことは解決できると思います。
しかしネット上にある情報はすべてが真実ではなく、中には嘘の情報や正しくな情報なども紛れていることが多いです。
ネットには匿名性が強いので誰が発信しているのかというのがわかりづらく、ソース元も信憑性があまり高くないことがあります。
普段よく使っているWikipediaもとても便利ですが、誰でも編集できてしまうのでその情報が常に正しいかという保証はないですし、荒らしの対象にもなります。
このようにネット上のデマは至る所にあるのですが、特に注しておきたいのがSNS(特にTwitter)です。
有名なSNS
- ・Instagram など
Twitterなどに代表される特徴のひとつとして拡散機能(Twitterではリツイート)というものがあります。
この拡散機能によりより多くのユーザーに目が留まりやすい状態になり、インプレッションの数が増えます。
拡散機能で回ってくる情報にも同じく正しいもの・面白いものもありますが、一方で間違っていたり、デマの情報も紛れています。
デマが原因で事件になるケースも
最近あったものでは煽り運転事件の同乗者の女性をネット民が特定したのですが、後日その女性は全くの別人だったことが判明しました。
ぼくも一連の流れなどをタイムラインで見ていましたが、その女性に対して犯人扱いや罵詈雑言などをしたり、顔写真をのっけて拡散している人もいて正直かなりひどい状態でした。
その女性の名前はTwitterにもトレンドに載ってしまったり、受けた苦しみや損害などは計り知れないものだと思います。
そもそも特定の根拠が「加害者のフォロワーである」、「帽子が似ている」など確定的でない曖昧な証拠によるもので、それだけで何も関係ない人が犯人とされてしまいました。
このようにあまり根拠がないようなモノなのに、影響力の高い人が発信したりリツイート数などが多いとそれを信じやすいです。
同じようなケースは今までもたくさんあり、架空の大学のサイトを作成してそこから料理店に注文を頼むという愉快犯的な事件もあったのも記憶に新しいです。
実際にデマが大事になった例
- ・煽り事件の同乗者誤認事件
- ・国際信州大学予約キャンセル事件
- ・素人の地震予測 など
デマが蔓延する理由
ネットでデマや真実ではない情報が蔓延しやすいのもネット特有の環境などが起因していることもあります。
デマは知識が足りていないことや、知らない知識を想像などで補っていることで生まれることが多いです。
しかしネットではそれだけでなく、嘘をついたり話を誇張して話した方がそれだけ大きい評価が得られやすかったりします。
Twitterではいいね機能やリツイート機能があり、それを得ることで自己顕示欲を満たす人もいるので、そのような理由からもデマは発生します。
なのでネットやサービスの構造上デマがどうしても生まれやすくなってしまっているのが現在のネットになっています。
またそれ以外にも自分の正義感などが働いて、炎上している人を叩くことで自分が正しいことをしていると感じる人もいます。
しかし実際に悪人を裁くのは法であり私人ではありません。なので炎上を叩いても自分が正しいという証明にはならないですし、行き過ぎた場合は裁判沙汰になるケースもあります。
デマを信じるデメリット
騙されやすい
基本的にネットでも現実世界でも、ネット上のゴシップなどをすぐに信じてしまう人は騙されやすい体質であることがあります。
すぐに情報を疑わずに鵜呑みにしやすいので、嘘の情報を信じて損をしたりすることがあります。
たとえばそういうタイプの人は影響力のある人の盲目的な信者になりやすく、相手が悪い場合には情弱ビジネスのカモにされてしまいます。
よく高額の情報商材などを手を出してしまって、それで損をしてしまうという話もよく聞くので、騙されやすい人は基本的に損が多いです。
情報発信する人の中には自分の利益のためだけにする人がいるので、騙されやすい人はかなり狙われやすいターゲットになります。
情報に踊らされやすい
基本的にデマや嘘の情報は「間違っている」情報なので、それを信じてしまうと失敗してしまう確率が高いです。
間違った情報を信じて行動したり、それを人に話すことによって自分も嘘をつく人だと思われたりするかもしれません。
また災害時などにもデマや嘘の情報が多くなるひとつのタイミングになり、こういうのってすごい不安をあおったりするんですよね。
実際に東北大震災が起きた時も死者数や余震の話など嘘の情報などよく目にすることもありました。
特に災害時は間違った情報を信じることで命の危険にさらされるという可能性もあります。
デマや嘘の情報はときとして人名にも牙をむく可能性があるということも十分頭にとどめておく必要があります。
裁判沙汰になる
デマの中でも悪質なものであったり、それを過信しすぎてしまったことによる行動で裁判沙汰になる可能性もあります。
たとえば最近会った煽り運転同乗者の誤認事件では、実際には無関係である女性に対して犯人扱いしたり、誹謗中傷を行った人に対して法的処置をとることが発表されました。
デマを拡散した人の中には悪意ではなく、事件への怒りや正義感から行ったという人もいると思います。
しかし自分から間違った情報をうのみにして、中傷などを行った場合は本人にも非があり、それに対する責任を負うことを覚悟しておかないといけません。
自分は関係ない、ネットは匿名だから安全と思っていても、悪質なデマに踊らされた場合は裁判沙汰になるかもしれないという意識も十分に持っておく必要があります。
嘘は嘘と見抜けないとネットを使うのは難しい
ネットにはデマも多いですが、それを見抜かず真実だと思い込んでしまったり嘘の情報を拡散してしまったりする人もいます。
むかし2chの創設者のひろゆき氏が「嘘は嘘であると見抜けない人でなければネットを使うのは難しい」という発言をし、メディアでも注目されました。
これは本当にその通りだと思っていて、この言葉も結構昔の発言で、ある程度ネットリテラシーも高まってきているとはいえ、このような嘘を見抜けない人は多くいます。
少し前だとネットを使う人が限られたいたり、2chとかで発言するにしても「半年ROMれ(発言しないで見ていること)」といわれたりすることも多くありました。
少し前までは嘘を射抜けないようなユーザーのことは「情弱(情報弱者)」と呼ばれることが多かったですが最近ではこの所謂「情弱」な人が増えているようにも思えます。
一因としてはスマホやネット環境が普及して誰でもネットに参加しやすくなったことやネットに対するリテラシー知る機会が少ないというところもあると思います。
しかし現代では嘘と見抜くのも難しいものがあったりしていてネットを使いこなしていくにはさらなるリテラシーや経験などが必要になってくると思います。
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デマや嘘を見抜く方法
自分の頭で考える
ネット上でなくても仕入れた情報については実際に自分の頭でよく考えてみることを行うべきでしょう。
とにかく情報は正しいものや間違ったものがあるので、そのまま盲目的に信じて拡散するのはリスクが大きいです。
特にネットは構造的にもデマが蔓延しやすい傾向にあるので、情報速く吟味しておくようにしましょう。
実際に自分の頭で考えてみると客観的におかしな部分だったり、矛盾している点などに気付くことがあります。
自分の頭で考えるのも鍛錬が必要で日ごろから情報に対して関心や疑いを持っていくことによって情報を見極める力などもついてくると思います。
ソースを確認する
情報はソース(情報源)と合わさることによって、より信憑性を高めていくことがあります。
根拠や理由がない情報を耳に入れた場合は、その情報の情報源などを調べてみてそれが本当かどうかを調べてみましょう。
情報源がない情報だったりするものは、嘘であったり、根拠に欠ける展開のものが多いです。
なので情報の真意を確かめたい場合には相手に対してソースを求めたり、自分からソースを確認して真意を確かめてみると良いと思います。
情報を入試した時にはソースだけでなく、それに関する情報なども自主的に探すことでより真意をはっきりさせることができます。
ソースの中にも真意があいまいなものとかもあったりするので、そういう時は実際に自分で確かめていくしかありません。
実際に自分で探すことにより、その分野に対して正しい情報がインプットできるし、真意もより明瞭にすることができます。
慣れていく
やはりネットを始めていきなり情報が嘘か本当かどうかを知るのって結構大変なことだったりしますよね。
ぼくもネットを始めたての頃は釣りスレとかみてよく騙されたりしていましたw
なのでネットも長年使っていろんな情報に触れていくことにより、直感的に情報を判断することができるようになったりします。
なので昔「半年ROMれ」という言葉がったように、まずは拡散したり情報発信する前にいろんな情報に触れたり経験を積むことが良いと思います。
そうやって使い方暗黙のルールみたいなものを知った後に利用すれば、嘘などもより見抜けるようになると思います。
デマはネットだけではない
よくネットはデマの温床だとか言われたりしますが、もちろん有益な情報だって多くあります。
それよりも普段目にしているテレビ番組や週刊誌やメディアにもデマがあるということを忘れてはいけません。
もちろん企業などを運営しているので安全というイメージがあるかもしれませんが、情報を歪曲して報道されているニュースなどもあります。
海外などでもこれらはフェイクニュースだとして、メディアの情報に対する疑念なども深まっています。
なのでネットだけでなくテレビや週刊誌などのメディアから発信される情報も絶対安心というわけではなくネット情報と同じようにちゃんと対策する必要があります。
まとめ
デマや嘘の情報というものは大昔からあったと思いますが、ネットの普及によりよりぼくたちの目にも止まりやすくなりました。
デマの中には悪質なものもあり、それを信じることによって裁判沙汰になったり、損してしまうというケースも増えてきています。
なのでネットを使う時は昔から言われていますが、ちゃんと見抜けるような力を養うことが必要です。
これはネットだけでなく、現代のメディアにもいえることで、嘘か本当かを見分ける能力はこれからより重要な能力になってくると思います。