現代病である情報中毒の危険性とその対策 自分の頭を使おう
いまの社会はインターネットの普及により、Googleなどの検索エンジンでキーワードを入力すればすぐに見つけたい情報を入手できるようになりました。そして現代は情報過多ともいわれていて情報と人の距離がとても近いです。
情報をすばやく入手できるようになったことにより、時間の効率性も上がり社会人・学生問わず生活するうえにおいてとても便利な時代になりました。
情報のメリット
- ・知恵が身につく
- ・判断材料になる
- ・成長に活かせる など
しかし情報が私たちにもたらすのはメリットだけではなく、負の側面・デメリットもはらんでいます。
情報とひとえに言ってもさまざまな種類があります。たとえばニュースやラジオで流れているものも情報ですし、SNSやブログで発信されているものも情報です。
そんな情報が渦巻く世界で生きていると、情報が常に入っていないと不安になるなど情報中毒の症状になる可能性もゼロではありません。
情報中毒とは医学的な病名ではありませんが現代の先進化が引き起こしたひとつの問題として注目されています。
情報中毒の症状
情報がないと不安になる
いつも情報に触れていると、自分では自覚していなくても知らず知らずに情報を求めているようになってしまいます。
たとえば日々通勤電車などでSNSやまとめサイトをチェックしている人はそれが習慣になっていると思います。
情報習慣の例
- ・まとめサイトを見る
- ・Twiterを見る
- ・YouTubeを見る など
そのような習慣が一度できてしまうと、その状態から離れるのは難しいです。暇な時間なら良いですが、他にやらなければいけないことがあるのに情報収集などを行っている人は生活に支障が出る場合があります。
情報にはニュースだけでなくSNSなど個人が発信するものも含まれ、最近の学生などではLINEなどで友達の投稿(情報)を確認しないとついていけなくて不安になるという人もいるほどです。その場合は早めの対策が必要です。
情報に依存する
情報中毒になってから身に起こるデメリットとしては情報に依存しやすくなり、自分の意見がなくなってしまうということです。
普段から失敗などが多い人はよくその道のプロの言葉などを参考したりすると改善する場合などありますよね。
しかし一度その経験をしてしまうとその人の言葉に依存するようになり、自分の頭で考えるのをやめ、その人の受け売りだけの無個性な人格になる可能性があります。
その道のプロといっても、発信する情報がすべて正しいというわけではないですし、個人の相性などもあると思います。なので妄信するのはやめ、あくまで参考というスタンスを持ちましょう。
調べだしたら止められない
情報を得ると自分の知的好奇心が満たされるので、知れば知るほど情報がより知りたくなることがあります。
たえばぼくなんか某Wikipediaを見ていたら関連ワードが気になって気づいたら休日が終わっていたこともありました。
これぐらいならかわいいと思いますが、情報が知りたくて他にしなければならないことがあるのに手がつかないことが増えてきたら注意が必要です。
それほど知的好奇心という欲求は強く、別にそんな勉強熱心じゃないよ!というひともまとめサイトやYouTubeで発信されているものも一種の情報で、それらに釘付けの人もいるので、割りと誰しもなる可能性があるのです。
情報中毒になる理由
暇な時間にスマホを使うから
スマートフォンは手軽なので電車の中や寝る前などいつでもどこでも開いた時間にすぐ開けるのがメリットで情報も入手しやすいですが、そこが大きな落とし穴にもなります。
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情報に簡単にアクセスできてしまうがゆえに、それが無意識に情報の依存へとつながってしまうことがあります。
なのでまさにスマホは情報中毒者を多く生み出していて、ぼく自身もスマホを使っていて情報中毒の状態になりました。
情報が実際に役に立ったから
普段どうでも良い情報だったら特に何も感じないかもしれませんが、たとえば自分にとって有益な情報を見つけ実際に役に立ってしまった場合は情報中毒の入り口になりやすいです。
信頼できる情報源ができるとまずその情報の中毒になり、自分にとって情報の信頼度が上がり、同時に依存度もあがって生きます。
自分が成長していると錯覚するから
情報を得ると一日の中で何かを得た・アップグレードしたような気分になります。実際に人間か感じるストレスの中にも「成長しないこと」に対して感じるストレスもあるそうです。
たしかに休日とかすごい時間があるのに何もできなかったり、代わり映えの無い日常を過ごしているとフラストレーションなどもたまってきますよね。
そんな場合において情報を得ることはそれらの不満を手軽に満たしてくれるので、日々情報を求めるようになってしまい、そのような人も多くいると思います。
しかし情報中毒の状態はインプットが中心で、収集した情報は短期記憶となるので得てもほとんどは記憶からすぐに消えてしまう可能性が高いです。
そして忘れた情報を補うためにまた情報を得ようとするなど負のスパイラルが続いてしまうこともあります。
情報中毒の治し方
自分の頭で考える癖をつける
現代において情報はとても大事なことですが、今も昔も変わらないもっと重要なことは「実際に自分の頭で考える」ことです。
他人の言葉を借りても上手くいく場合はあるかもしれませんがすべてのシチュエーションで対処できるわけではありません。
そのような未知の状況は良く起こるので情報が無くても実際に自分の頭を使って正しい答えを見つけ出せるようにしましょう。
また情報には価値のあるものと価値の無いものがあり、それらをちゃんと見分ける能力を養うのも重要だと思います。
ゴシップやSNSなど信憑性が低く娯楽性の高い情報は有益とは言い切れず積極的に見るものではないですね。娯楽にはもってこいですが中毒気味の人は控えたほうが良いでしょう。
他人の思考をコピーする
たとえば自分がフォローしている人の言葉などは非常に役に立つので毎回ブログや生放送を欠かさずにチェックしているという人もいます。
ぼくも一時期メンタリストDaiGoさんの生放送に興味を持って有料会員になったりしていました。
しかしある程度購読を続けていると同じストーリが出てきたり、聞いたことのある内容が出てくることが多くなってきます。
これは本などでも言えることで、ある程度その分野の情報を得ると重複した内容が多くなり、新しいから得られる新情報は約2割程度といわれています。
そこで時間を効率化するために自分が考えたことは相手の思考回路をコピーするということです。
何回もその人の話などを利いているとその人の話し方や身振りなどのパターンがわかってきますよね。それと同じように思考のパターンもなんとなくつかめてきます。
コピーのコツ
- ・問題定義と定義に注目
- ・価値観に注目
- ・手振りそぶりなども注目
たとえば実際に発言していなくても多分こういう風に思うんだろうな~ということがわかれば逐一放送をフォローしなくても十分だと思います。
なので情報をフォローする際は情報単体を聞き流すだけではなく発信者の特徴なども意識して研究してみると良いでしょう。
情報収集の時間を決める
際限なく情報収集を進めていると、時間があっという間に過ぎてしまっていて本来しなければならないことも手につかない場合などがあります。日々情報収集が習慣になっているひとは時間を決めて行うというのをおすすめします。
時間を決めずにいると際限なく情報収集してしまうこともありますが、たとえば通勤時間と寝る前だけとか時間を明確に決めておくことによって情報収集に時間を奪われることも少なくなるでしょう。
信頼できる情報源を絞る
ブログやニュースサイトなどのメディアは数え切れないほど存在し、信頼できるものもあれば、そうでないものもあります。
意味の無い情報を見ているのも時間の無駄なので、はっきり自分が信頼できる情報元は絞ったほうが良いでしょう。
たとえば信頼できる情報源は新聞や古典などに限定するとか、不必要な情報を避けるためにSNSなどは遮断するなど個人個人によって方法は違いますが、それぞれいかようにも対策することができます。
情報から離れる
情報中毒になって疲れきってしまったときはいっそ情報を全部遮断して田舎とか自然豊かな場所などでゆっくりするのをお勧めします。
そういう環境に行って実際にのんびりすごしていると「自分が必死になって集めた情報って実は自分の生活であまりつかわないんじゃね?」とか冷静に自分の状況を考えることができるようになります。
情報がありふれているのは便利ですが、一方で中毒など面倒くさいことを引き起こす可能性があります。なので情報がいっぱいいっぱいになったらいっそのこと電波オフモードにして情報から離れてしまいましょう。
自分の頭で考えよう
やはり現代が情報中毒にになりやすい理由としてありふれているということももちろんありますが、答えがインターネットを見ればわかると思っている人が多いというのもまたひとつの要因だと思います。
インターネットは便利でさまざまな解決策を用意していますが全てのケースに対応しているわけではないし、それぞれの状況によってアプローチはまったく違ってきます。
そんなときはやはり情報だけよりも、自分の頭で実際に考えることが重要になってくると思います。ぼく自身も情報中毒で悩んでいましたが、実際に自分の頭で考えるようにしてから気持ちもだいぶ楽になりました。
必要な情報はいつでも得られるということは、逆に言えば今絶対に得なければならない情報というわけではないのです。なのでいつも情報収集をしていた時間をもっと大事な、今しかできないことに注いでみてください(﹡’ω’﹡)