成長を邪魔する過保護・過干渉な毒親から上手く自立する方法
最近親と子のトラブルによる事件や問題が多いですよね。中高年で実家で引きこもる人や子供部屋おじさんなど聞いたことがある人もいると思います。
それらにはさまざまな原因があると思いますがその理由のひとつとして親の過干渉(過保護)が上げられると思います。過干渉とはその名のとおり親が子供の行動に深く干渉することです。
子供のうちは目をつけていないと危ないのでもちろん干渉する必要がありますが、それがエスカレートすると成長しても子供のときのように行動に干渉してきたり、干渉の度合いも大きくなってきます。
過干渉の例
- ・交友関係のチェック
- ・門限
- ・過度な連絡要求
ぼく自身もどちらかといえば過保護な環境で育ってきて、子供のときは不自由もなく生きていましたが、やはり成長して大人になって実際に感じるデメリットが多くありました。
過保護のデメリット
大人なって何もできなくなる
過保護な状態は子供のときは親が先回りして何でもやってくれるので、生活する上で不便なことは説くありません。
しかし大人になると社会に出たり、一人暮らしをするときにデメリットを実感します。
社会に出てから困ること
- ・家事ができない
- ・病気に対処できない
- ・不安がちになる など
普段から親に世話をしてもらっていたので、自分で家事をしたりするなど大人として当たり前のことができません。また親の中には大人まで過保護に育ててきたのに、大人になってから急に突き放してくる人もいます。
このように過干渉な親の中には毒親とも呼ばれるひとがいて、これは子供の成長に悪影響を及ぼす人のことを指します。
「大人なんだからそれぐらいしなさい」というのが口癖ですが、そもそも教わったり実践した経験が無いので子供たちはどうしようもないのです。
価値基準が親になる
常に選択する際に親の価値基準フィルターの中で育つと、自分自身の審美眼が育ちにくく大人になっても親の価値基準に頼ることになります。
たとえば友達と出かける場所とか、彼女にあげるプレゼントとかも自分の親基準によって決定される場合もあります。もちろんもらった側もそれを知ってしまえばあまり嬉しくないですよね。
また親はずっと生きているわけではありません。一人になってしまったときに親の価値基準を判断材料にしていた人は苦労すると思います。また年代によっても感覚が違うのでやはり自分自身の感覚を大事にするべきでしょう。
不安障害になる
過保護な親の中の大半は同時に心配性だったりします。外に出るときは絶対に安全確認をさせられますし、せっかく友達と楽しく出かける日に地震や事故など最悪なケースの注意喚起をしてきます。
最悪なケースの心配
- ・山に行く⇒土砂崩れ
- ・海に行く⇒津波
- ・街中⇒通り魔 など
そんなことを意識しながらものごとを楽しめるはずがありません。もちろん子供のときは危なっかしいのでそのような注意も必要ですが、ある程度の年齢になってもそのようなことをしてくるのはおかしいと思います。
子を思っての親心なのは十分理解できますが、そのようなおせっかいが子供側にダメージを与えることもあるのです。
実際にぼくは普段から注意喚起を受けていた影響からか音や光に敏感になったり、何か不調があったらすぐ大きい病気だと思ってしまう不安障害になっていました。
これは本当につらかったので、つくづくデメリットを思い知らされることになりました。
過保護な親の特徴
自分もそう育てられた
過保護な親の人は大抵自身の両親にも過保護に育てられたケースが多いようです。自分がこのように育てられたから自分の子供にも同じように育てようとしてしまうのでしょう。
三世帯ぐらいになってくると自分、親、祖父母で過保護状態になるので地獄が具現化します。中年ぐらいの親を祖父母が過干渉して。その子供たちにもまた深い干渉を行ってくるのです。
基本的には優しい
過干渉は基本的に子供が大切・心配だから行っているわけであり、子供を大切にしない人は普通過干渉なんて行ってきませんよね。
なので基本的に過保護な親は優しい傾向にあり、家族関係も比較的良好なところが多いと言えるでしょう。
なのでデメリットだけでなく家族仲が良いと言うメリットもありますが、やはりそれが度を過ぎてしまうと子供にとっては悪影響になります。
だいたい過保護な環境の子供は従順に従っていくケースか、反骨精神が爆発してグレるケースの2パターンが多いかがしていて、どちらにしても良い結果を生むことはありません。
寂しがり屋
過保護な親の人は寂がりやな人が多いと思います。
干渉してくるのもコミュニケーションがとりたくてそのようなことをしている人もいて、家から出て欲しいと言っている割にはいざ出るときは止められました。
結局は自分の手中でうまく動かしていたいんだなというのが目に見えてしまってそのときは複雑な気持ちになりました。
親の中には自立しろ言う割には、個人を尊重しないで自分の命令だけを聞くロボットにさせたがる人もいるのでそれを愛情だと履き違えないようにしたいですね。
いまからできる過干渉への対策
自分主体で動く(自立)
これが一番基本的で一番重要なものです。過保護な環境で育っていると価値基準や家事など全て親に任せてしまっているので自分ひとりで何もできなくなってしまいがちです。
なので積極的に自分から動くようにこころがけ自分に一人で生きていくために必要なことを覚えて、しっかりこなせるようになりましょう。別に実家暮らしでも家事の手伝いなどできることはたくさんあります。
いきなり一人暮らしなども難しいと思うので、家事手伝いなど手軽なものから徐々にチャレンジしていくと良いと思います。
そのような経験を実際に積むことで自分自身の価値基準も徐々に身についていくと思います。
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そうした自立した姿を見てもらうことにより、親自身も子供の成長を感じ干渉なども行ってこなくなる可能性もあります。
なので基本的なことですが、過保護環境だとなかなか難しいので、まずは第一歩を目標にがんばりましょう。
親と距離をとる
親と距離が近すぎると感じた場合は物理的にも精神的にも少し距離をあけるようにしましょう。
家族関係においてもやはり距離感は大切で近すぎても遠すぎても相互にデメリットがあるので正しい距離をとるのが大切です。
距離のとり方
- ・一人暮らしをする
- ・連絡を減らす
- ・何でも頼らない
干渉してくる親にもプライベートなことは全て赤裸々にする必要は無く、隠したいことは隠して、干渉は深くなったら顔を合わす回数を減らすなどとにかく距離をとりましょう。
距離が離れることによってお互いが自分と相手の距離を客観的・冷静に判断することができるのでそういう面でも重要だと思います。
親のせいにしない
過保護な子供は不遇な自分の環境を親のせいにしがちですが、過保護な状態は親だけが悪いのではなく、それに知らず知らずに甘えて依存してしまっている自分自身にも非があります。
もちろん子供のうちから刷り込まれている状態から直すのは結構大変だったりしますが、「親のせい」の一言で片付けてしまってはその人は一生そのままです。
なので自分の環境がおかしいことに気づいたら親は置いといて、どうしたらこの状況を変えられるかを考えてみましょう。
まとめ
このように子供を大切にするあまりに過保護・過干渉を行うことは子供の健全な成長にとってかなり悪影響があります。
実際に最近ではそのような親子間家が生んだトラブルも増えていて、他人事ではすまされなくなって来ました。
実際にあるトラブル
- ・マザコン過ぎる
- ・引きこもり問題
- ・介護問題 など
過保護環境にいると子ども自身は自立が難しかったりと大変なことも多いので、子供を持つ親のみなさんの場合は過干渉に注意してみてください。
また現在過保護で苦しんできる人は人のせいにせず、まずは頑張って自立できるように動いていきましょう。
もしかしたら従順でいるほうが幸せかもしれないと思ったこともありましたが、自立して自分の力で生きていたほうが何倍も自由ですし楽しいものです、なのでまずは第一歩を踏み出すことから始めてみましょう